腎・尿管結石症の尿路結石の治療

山本クリニック

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腎・尿管結石症の尿路結石の治療

腎結石症・尿管結石症

2018/03/15 腎・尿管結石症の尿路結石の治療

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約80%は飲み薬と水分の摂取による保存的治療法で治療が出来ます。
直径1cm以下の結石は自然に流れる可能性が十分あるため2リットル程度の尿量を確保し、結石を尿と共に流すように試みます。
その他に尿酸、シスチンという約10%ある特別な成分の結石は尿をアルカリ性にすることにより溶かすことが出来ます。

保存的治療法では功を奏しない場合、外科的な治療法が必要となります。体外で発生させた衝撃波による破砕治療(結石を腎臓や尿管の中にあるまままで小さく砕き、尿と一緒に流れやすくする)、尿管鏡や腎盂鏡と言われる内視鏡を使った治療を行います。結石の大きさや場所により、どの治療法を使用するかが選ばれます。衝撃波による破砕治療は体に対する侵襲が最も少なく良い治療法ですが、大きい結石や多発する結石では成績はやや劣るため内視鏡治療が選ばれることが多くなっています。尿管鏡手術では腰から下の麻酔をかけ尿道から細い胃カメラのような内視鏡を尿管の中に挿入して直視下にレーザーなどを用いて結石を砕いたり摘出したりします。腎盂鏡による手術は背中の皮膚を通して腎臓を細い針で穿刺し、その経路を順次拡張し腎盂鏡を挿入して尿管鏡手術と同じように結石を砕いたり摘出したりします。皮膚から腎臓内の結石までの距離はせいぜい5cmと短く操作がしやすく効率も良いのですが、腎臓からの出血の危険性もあります。それぞれの結石に対し最も良い治療法が選ばれます。
結石が消失した後も5年で再発する確率が45%と言う報告があります。結晶を作らないように水分を十分に取り薄い尿にする事や、尿中に蓚酸や尿酸を増やさないような食事を心がけましょう。

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