膀胱炎とは

女性に多く、思春期以降に増えてほぼ半数の女性は一生の間に一回は罹患するようなよく見かける病気です。治療により通常は4~6日ほどで治ります。
男性では青壮年期に見られることはほとんど無く、前立腺肥大症などに関連して罹患します。
男性で排尿痛を認める場合は、ほとんどが尿道炎です。

膀胱炎の症状

  • 排尿痛(おしっこをする時に痛い)
  • 頻尿(何回もおしっこに行きたくなる)
  • 切迫感(したいと思ったら我慢が出来ない)
  • 残尿感(おしっこをした後もすっきりせず残った感じがする)
  • 排尿困難(尿が出にくい)
  • 下腹部痛(下腹の痛み)
  • 血尿(おしっこに血が混ざる)
  • 混濁尿、尿臭
    などがあります。

膀胱炎は膀胱粘膜の表層部分の感染症ですので、腎盂腎炎などのように熱が出たりすることはありません。

膀胱炎の診断

最も重要なことはおしっこの検査(検尿)です。100ml 程度は尿がたまった状態で来院してください。検尿では短い棒の様に見える大腸菌などの細菌と、侵入した細菌を排除するために出現する白血球が観察されます。治療に対する反応が悪いことに備え細菌の培養をオーダーします。
急性膀胱炎では恥ずかしい診察はありませんので早い目に来院して下さい。

膀胱炎の治療

膀胱には感染を防御するシステムがあります。
一つはおしっこをすることで細菌を体の外へ排出すること、
もう一つは膀胱粘膜の防御作用です。
この作用を効率よく働かせる事が重要です。
水分を十分にとり尿量を増やし、膀胱の中で細菌を繁殖させないように1日に10回は排尿するようにしましょう。そして過労を避け十分な休養をとりましょう。

これに加えて、利用したいのは感染の原因となっている細菌をコントロールする抗菌剤です。尿中に移行しやすいペニシリン系やセファロスポリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌剤が主に使われます。

薬の服用法

薬の特性によって効果的な服用方法があります。
妊娠しているときにも比較的安全に服用できると考えられ膀胱炎によく使われるペニシリン系やセファロスポリン系の抗生剤は時間依存的に抗菌効果が増強します。つまり、細菌を殺すことができる血液や尿中の濃度を十分な時間保つことが重要です。朝・昼・晩の毎食後とされることが一般的です。
そのほか膀胱炎の治療によく使われる薬にニューキノロン系の抗菌剤があります。ニューキノロン系は濃度依存的に抗菌効果が増強する薬剤です。最近は1回の服薬量を従来の1日量の1.5倍以上にして1日に1回服用する方法が主流となっています。

空腹時に服薬するとどうなるでしょうか。
薬は食後に服用するより体によく吸収されます。そのため効果は強くなりますが、胃腸に対する負担は増えてしまいます。できれば食事を定期的にとり服薬することが望ましいわけですが、副作用の頻度はそんなに高くもなく、胃薬を一緒に処方されることが多いため指示されたように服薬してください。どうしても胃腸障害が気になる場合はクッキー1枚でも食べて服薬されてはどうでしょうか。

膀胱炎の種類

腸内細菌ような普通の菌が入り込むことで起こる急性細菌性膀胱炎
結核菌による結核性膀胱炎
子宮癌などに放射線治療をしたときに起こることのある放射線性膀胱炎
エンドキサンなどの抗ガン剤で起こる出血性膀胱炎
おしっこが出にくくなる病気(神経因性膀胱、前立腺肥大症など)に合併することの多い慢性膀胱炎
細菌感染はなく原因不明で1日に20回以上の強い頻尿や下腹部に強い痛みがある間質性膀胱炎などがあります。

膀胱炎の原因と予防法

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